本日初
白山通りから1本入ったこじんまりした商店街のはずれにあるお寿司やさん
いや〜いいお店でした。(和式トイレだけどw)
6時半の予約で、2分前に着いたらまだ暖簾が出ていません。
ちょっと待とうと思ったら中から賑やかな声。
楽しく開店準備かと思いきや引き戸を開けたら満員御礼。
予約で満員の時は暖簾を引っ込めているみたいですね。
L 字型のカウンターの端っこの3席に座ります。
60〜70代のお母さんがなんとも言えずいい感じ。
その辺にいそうな、巣鴨の地蔵通りを歩いてそうなお母さんで気取りがなくていい。
お客さんはほぼ常連さんでみなさんお店の人ととっても仲良し。
1人で初めて行ったらちょとアウェイな感じかもしれませんが、百戦錬磨の女子3人はへっちゃらです。
大将は80代のおじいちゃん(もしかしたら90近いかも)、そしてその息子さんかな?息子さんといってもおじいちゃん。
さらに厨房の方にはもっと腰の曲がったおじいちゃんもいました。
ホールにはお母さんの他に娘さんかお嫁さんと思われる女性。
家族総出といった感じでとにかくお客さんと仲良し。
中瓶だけど1本でいい?とお母さんに聞かれ、そのあとはきっとボトルに行くだろうととりあえず1本で。
カンパ〜〜イ。
お通しには茶豆と冬瓜
下町っぽいお店の割にこの冬瓜、薄味の上品な仕上がりです。
こんな感じ。
手前が大将です・・・多分。
この大将、ちょっと耳が遠いんですが穏やかで優しくて可愛いのなんの。
同じ年をとるならこう取りたいです。
いろんな年寄り見ててそう思う!
老い先短いからと何も恥とも思わない図々しい年寄りにならないように心がけます。
でも人間て自我は60で確立するらしく、そこで確立しなかったら一生そのままなんだって・・・
これもお通し?
突然出てきたので聞いてみたら「おつまみ。わさびで和えてあるから辛いよ〜」とのこと。
1口食べて、予想と全く違う味にびっくり。
肝の味がするのかと思いきやかなり甘めの味付け・・・・
っておもうじゃん?
甘いは甘いんだけどそのあととんでもなくわさびがつ〜〜〜ん!
泣けます。
今までにない発想の味付けでした。
ほんと、甘くて辛かったW
イカを食べていると大将が「お刺身は食べる?」と聞いてくれたのでお願いしました。
カウンターの他にテーブルや小上がりもある不思議な空間で賑やかな感じはお寿司屋というより居酒屋さん。
テーブル席での注文はどのようにしているのでしょうかね。
こちらも予想に反してとっても素敵な盛り付けです。
鰯巻き、カニ脚、マグロ、アワビ、白身はなんでしょう?
イカ明太にいくら乗せ
穴子をおつまみでお願いしました。ちゃんと「つめは塗る?」って聞いてくれます。
私は白焼きはあまり好きじゃないけどべったり塗ったつめもちょっと苦手。握りはいいんですがおつまみでシャリ無しで食べる時にはちょっとくどいです。
ここで一番の面白いことが。
青柚子の皮をすった者が欲しいとお願いしたら、大将がわかったかわからないのか微妙な感じでして・・・
しばらく穴子に手をつけずに待っていましたがあっちへ行っちゃったり帰ってきても他の人の握りを作ったり、どうも柚子をすっている気配はない・・・
1切れそのまま食べちゃいます。
そしたら大将「ちょっと待っててね。今すってるからね」と。
あ〜〜忘れてないんだW
でも全然すってないしW
とういうやり取りを3回くらいしたでしょうか?W
可愛いから許せちゃいます。
きっとでてこないと思う・・・・と諦めかけて「まぁいいや〜〜」って思った瞬間、奥の方の人にすらせたと思われる柚子皮が登場。
たっぷり。
これは穴子だけではもったいないとその後の握りにも使わせていただきましたよ。
赤身のヅケとかほんとに合う!
ちょっと結露がすごいですがネタケースに美味しそうなネタがたっぷり。
かなりびしょびしょの布巾で拭いてくれたので水滴が気になるW
お任せで、でも外せないものを伝えて・・・
赤身。
これおいしかったな〜。温度がすごく良かった。とろっとろ。
シャリは小さめとお願いしましたが結構ずっしり。でも他のお客さんと比べると小さめでした(後半どんどん大きくなっていった気もするけど)
鰯は豪快にまるまる半身
とにかくネタが大きい。
最初の注文で中とろ入れて欲しいと言ったのにこれが出てきたので、これ大トロ?と聞いたら大トロみたいなもんだけど・・・と。
一応中とろとして出されたようです。
でかっ!
笑えるほど大きい。
わたしのなんてこんな!W
大豆が布団かぶって寝ているみたいな感じです。
いや〜〜たまげた!
かんぱち
貝が食べたいと言ったら普通自分がお寿司屋さんなら何を握ります?
つぶ、ホッキ、あおやぎ、赤貝、鳥貝、みる貝あたりでしょ・・・・
ホタテや平貝ももしかしたら・・・という感じなのでは?
でも大将、アワビ握ってきましたW
そしてかなりの変化球。
ホタテのひも。
出てくる度大きくなるシャリでそろそろ腹パン。
最後にウニ巻きをシェア
う・・・・ん。
ハズレ。
しじみ汁だけどお椀飲む?とお母さんに聞かれてお願いします。お寿司屋さんのお椀て大好き。
たっぷりのしじみ汁でしかも大きい。北海道の薬膳しじみかしら。
身も食べれます。
こっちの方ではしじみはエキスだけで身は食べません。小さいんだもん。でも北海道のはあさりくらいの大きさで十分食べれます。美味しいですよね。
あ〜〜〜もっとお腹に余裕があれば握りもうちょい食べたかったな・・・。
おじいちゃん達がお元気なうちに足しげく通いたいです。
ほんと、みなさんいつまでもお元気でいて欲しいと心から願ってやみません。
そんな素敵なお寿司屋さんです。
今度行くときには何かお土産持って行きたくなる、そんなお店。
からの〜〜〜〜
山岸さんに電話して空席を確認。テーブル席しか空いてませんでしたが3人なのでまぁいいかな。
タクシー飛ばして本郷と湯島の間にある一行へ
テーブル席は初めてでしたが
素晴らしいワインの空き瓶を見るのも楽しい。
なんとこの日はロードカナロアやルージュバックの馬主さんがいらしてました。
一口馬主さんなんですが、いい馬を引き当てる運がありますよね。
すごい。
好みを伝えて白のボトルを。シャルドネ主体でイタリアの土着のぶどうも入っているそうです。
改めてカンパ〜〜イ。
〆に赤をグラスで。
あ〜。この日も楽しかった!おいしかったです。